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研修、内部監査、コンサルティングに関するトピックスを掲載します。

ISO Survey 2020

毎年9月に、前年12月31日時点のISO登録件数を調査した「ISO Survey」が公表されます。
この調査は、世界各国の認証機関に対しアンケートをとり集計したものです。
最新版の「ISO Survey 2020」が公表されました。詳細は下記URLよりご参照いただけます。
https://www.iso.org/the-iso-survey.html

2019年の調査に比べ、調査対象の12の規格で増加しており、全体で18%の増加となりました。
主な規格の登録件数は以下のとおりです。
・9001 916,842件(+3.8%)
・14001 348,218件(+11.4%)
・27001 44,486件(+22.3%)
・22000 33,735件(+0.7%)
・45001 190,429件(+392%)

労働安全衛生マネジメントシステム規格のOHSAS 18001が2021年3月に失効するのを受け、
ISO 45001が増加したことが大きな要因です。

9001、14001、27001の主要規格は、中国がけん引し全体の登録件数が伸びましたが、
日本の登録件数は、27001を除き、減少傾向にあります。
・9001  32,287件(前年比 -1,043件)
・14001 17,804件(前年比 -222件)
・27001  5,645件(前年比 +400件)
 
ISO Survyの調査方法は、2018年から変わったため全体の傾向を把握するには、2021年実績
を注視する必要があります。しかしながら、2018年の9001の実績が34,335件、14001が19,131件
だったので、日本の登録件数は減少傾向にあるようです。おそらく2021年はコロナ禍の影響
もあり、さらなる減少が想定されます。

国内のISO市場は新たな転換期を迎えます。大きな変化の流れに対応できるよう、サービスを
多様化して参ります。

ウェビナー

1.ウェビナーとは
ウェビナー(webinar)とは、ウェブ(web)とセミナー(seminar)の造語です。ウェブ上でのセミナー開催のことです。

弊社では2020年6月よりウェビナーによる内部監査員養成研修を開始しています。数年前からウェビナーという言葉は知っていたのですが、「内部監査員養成研修は対面でやるものであって、ウェビナー形式でやるべきではない」と思い込んでいました。

しかしながら、新型コロナウィルスの流行により、会場での研修のお申込みが激減したのをきっかけに、期せずしてウェビナーでの開催に踏み切りました。実際にやってみると受講者の皆様からの評価が思いのほか高く、「研修はウェビナーでも十分だ!」というご意見をいただくことも多かったです。

2020年度は37開催、657名の方にご参加いただきました。2021年度は57開催をめざします。ぜひ、ウェビナーでのご受講をご検討ください。

2.弊社で実施するウェビナーと使用ツール
ウェビナーのツールとして、Zoom、Teams、Webexなどがあります。数あるツールのなかで、弊社はZoomを採用しました。セキュリティの脆弱性など指摘されていますが、使いやすさ、ブレイクアウトセッションなどの充実した機能、そして価格面で優れているためです。

セキュリティ要件の厳しい組織では、Zoomの利用を控える傾向にあります。2020年6月に弊社がZoomを使い始めたころに比べると、多くのセキュリティ対策が講じられています。Zoomに限らず、セキュリティ対策はいたちごっこなので「確実に安心です!」と断言することはできません。個人情報を含む情報漏えいリスクへの備えとしては、以下の対策が考えられます。
①個人情報(アカウント)の登録をせずにZoomを利用する
②会社のPCや通信回線を使わない
③流出して困る情報をPCのHDに保存しない
現時点では、Zoomを利用者のPCからデータが盗まれたという話は聞かないので、①の対策のみで十分ではないかと考えます。

3.ブレイクアウトセッション
Zoomにはブレイクアウトセッションという機能があり、参加者を小部屋に振り分けてグループディスカッションができます。画面共有をとおしてワークシートをグループ内でシェアし、ディスカッションした内容を入力するとメンバーで情報の共有ができます。とても使い勝手が良い機能です。これまでの経験では、ブレイクアウトセッションでトラブルが発生したことはありません。

会場にお越しいただいての研修では、コロナ禍の影響で、グループ演習を控えています。ウェビナーであれば感染の心配なく、ディスカッションができるため大変ご好評をいただいております。

通常、ブレイクアウトセッションでは、1グループに4~5名を割り振ります。リーダーや書記といった役割を決めていただき、時間の許す限り意見交換をしていただきます。

4.ウェビナーを快適にご利用いただくために
ウェビナーでは、音が聞こえなくなる、画面が映らなくなるといったトラブルが発生するものだと想定し、ご準備いただくことをお勧めします。快適に受講するため、次のものをご準備ください。
①Zoomクライアントのインストール
②有線でのインターネット接続
③ヘッドセット(イヤホン、マイク)
④Zoomの推奨するスペックを満たすPC

①Zoomクライアントのインストール
専用アプリ「Zoomクライアント」またはブラウザからZoomに参加することができます。
Zoomクライアントを利用すると、ブレイクアウトセッションが安定します。、また、スピーカービューやギャラリービューといった画面調整も可能なため、お好みの受講画面をカスタマイズできます。Zoomクライアントは下記URLよりダウンロードできます。
https://zoom.us/download#client_4meeting
組織のセキュリティ対策の一環として、ZoomクライアントをPCにインストールできない方はブラウザからご参加いただくことになります。
ブラウザから参加する場合、Zoomの機能が制約されます。使用するブラウザによっても機能制限が異なりますのでご注意ください。ブラウザでご参加される場合は、Google Chrome、Microsoft Edgeをお勧めします。Internet explorerやSafariではビデオカメラが使用できないため、ご受講をご遠慮いただいております。

②有線でのインターネット接続
これまでの経験では、トラブルが発生する方の9割は無線LANでの接続でした。無線LANを利用している方には、午前中は調子よかったが、午後になってから調子が悪くなった方もいらっしゃいます。
トラブルを防止するためにも有線でのインターネット接続を強くお勧めします。

③ヘッドセット(イヤホン、マイク)
密閉された空間にお一人で受講される場合は、PC付属のスピーカーやマイクでも十分です。周囲に他者のいる開かれた環境では、周囲の雑音をマイクが拾ってしまう、講師の声が聞こえにくい、自分の声が相手に届きにくい場合があります。ご利用の環境に応じてヘッドセットなどをご準備ください。

④Zoomの推奨するスペックを満たすPC
PCのスペックが低いのが原因で、トラブルが発生する場合があります。
下記URLよりスペックの確認ができます。ご不安な方はご確認ください。
https://support.zoom.us/hc/ja/articles/201362023