ISO 9001と同時期にISO 14001が改訂される見込みです。
現段階はCD(委員会原案)です。大まかなスケジュールは、2024年12月にDIS、2025年8月にFDIS、2025年10月にIS(国際規格)発行予定です。
ISO 9001同様にFDISが発行されるまでは、改訂内容も二転三転する傾向にあるので、FDISが発行
されてから具体的な対策を講じるのが良いです。
今回の改訂は追補改訂版であることが決定しているため、「新しい要求事項」は追加されません。
既存の要求事項の背後にある意図を明確にし、追加ガイダンスが提供されます。
主なテーマは次の7項目です。
・戦略、事業プロセス、及び統合マネジメントシステムのアプローチの整合
・状況の理解及びリスクと機会
・ライフサイクルの視点
・ISO 14002シリーズのガイダンス開発に伴う技術的なトピックの強調
・外部レポーティング
・エンゲージメントと環境への責任を重んじる組織文化
・外部委託したプロセスとサプライチェーン
これらのテーマに関して、現在の要求事項を言い換え、注釈追加、その他の方法によって
要求事項を明確にします。
また、9001と同じく附属書SLの内容を組み込むことが決まっているため、文書化した情報の記載
方法などが変わるものと思われます。
リスク及び機会を分かりやすくするとのことなので、どのような形になるか楽しみです。
※メルマガで配信したコラムを修正・加筆したものです