用語解説6「目的・目標」

3.6 目的・目標(objective)

定義:
達成する結果

解説:
原文のobjectiveは、規格によってJIS規格の翻訳が異なります。9001、14001、45001、22000は「目標」と翻訳しています。27001は「目的」と翻訳しています。これは、objectiveという用語が、目的や目標など複数の日本語に対応していること、規格開発の背景や文脈により異なることに起因しています。

注記には、「意図した結果、目的(purpose)、運用基準など別の形で表現することも可能としており、また、狙い(aim)、到達点(goal)、目標(target)で表現可能」と記されています。さらに、「目的(目標)は、戦略的、戦術的又は運用的であり得る」としているので、年度目標にこだわることなく、自社の経営戦略に紐づけた目標設定が有効です。

用語や期限を適切に設定することで、目標設定の形骸化を予防できます。

目標設定が上手な人たちは、自分たちが何を達成すると利害関係者に満足してもらえるかを知っています。目標設定で悩まれている場合は、トップ、他部署、顧客などの利害関係者が、自分たちの仕事に何を期待しているのかを知ることからはじめることをお勧めします。

※メルマガで配信したコラムを修正・加筆したものです