附属書SL箇条解説 6.3 変更の計画策定

6.3 変更の計画策定

 組織がXXXマネジメントシステムの変更の必要性を決定したとき、その変更は、計画的な方法で行わなければならない。

解説:

附属書が2021年に改訂された際に追加された箇条です。この箇条を受け、2022年に改訂されたISO/IEC 27001にも箇条6.3が追加されました。

マネジメントシステムを変更する場合は、計画的に改訂することを要求しています。

以下の変更があるときに、「6.3 変更の計画策定」が適用されます。

①規格が改訂されるとき

②マネジメントシステムの適用範囲が変更になるとき

③大幅な組織変更(部門変更など)されたとき

直近では、ISO 900114001が改訂されます。新規格への移行審査に備えて、次の事項を計画的に実施する必要があります。

①新規格の勉強

②新規格と既存のマネジメントシステムのギャップ分析

③改訂するマニュアル、規程の決定とスケジュールの作成

④マニュアル、規程の改訂

⑤改訂されたマニュアル、規程の社内勉強会の実施

⑥改訂されたマニュアル、規程の運用(最低3か月程度)

⑦内部監査、マネジメントレビューの実施

⑧移行審査

900114001が改訂された際は、急いで対応をする必要はありません。

JISが発行されてから、変更の計画を策定することをお勧めします。

※メルマガで配信したコラムを修正・加筆したものです