7.5.2 文書化した情報の作成及び更新
文書化した情報を作成及び更新する際、組織は、次の事項を確実にしなければならない。
-適切な識別及び記述(例えば、タイトル、日付、作成者、参照番号)
-適切な形式(例えば、言語、ソフトウェアの版、図表)及び媒体(例えば、紙、電子媒体)
-適切性及び妥当性に関する、適切なレビュー及び承認
解説:
文書化した情報の作成及び更新となっていますが、厳密にいえば、作成と更新ができるのは「文書」で、作成はできても更新できないのが「記録」です。
文書・記録はだれが作成しても構いませんが、好き勝手に作られると分かりにくいので、文書・記録を作成するルールを明確にする必要があります。
また、根拠をもって承認する必要があるため、適切性と妥当性について、しっかりレビュー(検証)することを要求しています。
適切性や妥当性に関し、ISOでは定義がないので原文に立ち返り、単語の意味を調べる必要があります。
適切性(suitability)は、文書・記録を作成する目的に対して、ピントが合っているかという意味です。
妥当性(adequacy)は、文書・記録を作成する目的に対して、ボリュームが十分か、過不足がないかという意味です。
文書・記録をしっかり承認する仕組みがあれば、システム上の課題を解決できる可能性は高いです。
※メルマガで配信したコラムを修正・加筆したものです
