10.2 不適合及び是正処置
不適合が発生した場合、組織は、次の事項を行わなければならない。
a)その不適合に対処し、該当する場合には、必ず、次の事項を行う。
-その不適合を管理し、修正するための処置をとる。
-その不適合によって起こった結果に対処する。
b)その不適合が再発又は他のところで発生しないようにするため、次の事項の実施によって、その不適合の原因を除去するための処置をとる必要性を評価する。
-その不適合をレビューする。
-その不適合の原因を明確にする。
-類似の不適合の有無、又はそれが発生する可能性を明確にする。
c)必要な処置を実施する。
d)とった全ての是正処置の有効性をレビューする。
e)必要な場合には、XXXマネジメントシステムの変更を行う。
是正処置は、検出された不適合のもつ影響に応じたものでなければならない。
組織は、次に示す事項の証拠として、文書化した情報を利用可能な状態にしなければならない。
-不適合の性質及びそれに対してとったあらゆる処置
-是正処置の結果
解説:
附属書SLでは、マネジメントシステム規格や組織のマネジメントシステム要求事項が満たされなかった場合の対応を規定しています。不適合への対応は、その状況を修正し、他のところで発生する可能性があるかどうかを見極め、不適合の原因を除去するための処置をとることを要求しています。
再発防止のために不適合の原因を除去する処置のことを、是正処置といいます。
附属書SLの共通テキストでは、是正処置の定義を記載することで、修正と是正処置の違いを明確にしています。修正は応急処置に近い対応ですからすべての不適合が対象になります。
不適合の原因を特定し、その原因を除去することによって再発防止が実現する可能性があれば、是正処置を実施します。是正処置のポイントは、不適合の原因をどのように特定するかです。例えば、作業者のうっかりミスが原因とした場合、うっかりした作業者を配置転換または解雇をしないと再発防止が約束できません。
不適合の原因を人以外の要因に特定することが推奨される所以です。
是正処置を実施した後は、有効性をレビューします。多くの場合、是正処置は既存の仕組みの否定なので、新しい仕組みが定着しているかどうかで有効性をレビューするとよいです。
たまたま再発していない場合も想定されるので、再発しているかどうかで是正処置の有効性をレビューするのは好ましくないと思います。
不適合及び是正処置に関する記録作成し、管理します。これらの記録の活用方法を検討されることをお勧めします。
※メルマガで配信したコラムを修正・加筆したものです
