先日、講師派遣で訪問した組織の従業員の方から、「ちゃんと質問できるか不安だ」という質問をいただきました。
初めての内部監査ですと、
・うまく質問できるだろうか?
・この質問をしても失礼じゃないだろうか?
・こんな基本的なことを聞いても良いんだろうか?
・年上の人に対して内部監査をするのは抵抗がある
など、いろいろな不安があると思います。
目的にもよりますが、内部監査で大事なことは、
・適合と評価するための監査証拠を収集すること
・数年後を見据えて、対処すべきリスクを探すこと
を意識することだと思います。
どのような監査証拠を入手する必要があるか、どのような状況が確認できたらよいのか、を整理することで、自ずと質問が出てきます。知りたいことが曖昧だと、質問が曖昧になります。
また、リスクの特定も内部監査員に期待されていることです。
リスクとは・・・簡単にいうと「放っておくとやばいやつ」です。
リスクが顕在化すると事件・事故・トラブル・クレームになります。
当事者はどっぷり浸かっているためリスクに気づかない、または、気づいていても忙しさから
放置する傾向があります。そこで内部監査員の出番です。
しっかりと対処すべきリスクを見定め、指摘をとおして改善を促してください。
不適合を探そうとすると、リスクを見逃すことがあるのでご注意ください。
※メルマガで配信したコラムを修正・加筆したものです