附属書SL箇条解説 4.3 XXXマネジメントシステムの適用範囲の決定

4.3 XXXマネジメントシステムの適用範囲の決定

組織は、XXXマネジメントシステムの適用範囲を定めるために、その境界及び適用可能性を

決定しなければならない。

この適用範囲を決定するとき、組織は、次の事項を考慮しなければならない。

-4.1に規定する外部及び内部の課題

-4.2に規定する要求事項

XXXマネジメントシステムの適用範囲は、文書化した情報として利用可能な状態にしなければ

ならない。

解説:

「境界(boundaries)」という言葉があるように、マネジメントシステムが適用される物理的な

境界を設定することを求めています。取り分け、複数の事業所を保有する組織の場合、どこの

事業所でマネジメントシステムを適用させるのかは重要です。その際、4.1及び4.2で決定したこと

を考慮します。これは、顧客を含む利害関係者に誤解を与えないためです。

附属書SLが発行される以前は、箇条4.3に該当する要求事項はありませんでした。ISOの認証件数

が増加に伴い、適用範囲を誤魔化す組織が増えたことから、箇条4.3が追加されました。

また、適用範囲は文書化が求められています。マニュアルの中に記載したり、登録証そのものを

公開情報としてHPなどに掲載することで、この要求事項を満たすことができます。

※メルマガで配信したコラムを修正・加筆したものです