2 監査所見と監査基準①

2 監査所見と監査基準

内部監査員のスキルアップを目的とした、講師派遣研修のお問い合わせを多くいただきます。
Zoomや訪問などをとおして、内部監査の実態を伺い、最適な研修プログラムを提案します。

いろいろな課題があるのですが、「監査所見」と「監査基準」の考え方が正しく理解されていな
いケースが見受けられます。

監査所見には、適合、不適合、観察、改善の機会などの種類があります。
組織によっては、契約している審査機関の監査所見を採用しているケースもありました。
不適合と観察の使い分け、観察と改善の機会の使い分けなど混乱されているようです。

監査所見の種類や定義は、各社が監査目的に沿って決定すべきものです。
大切なことは、「監査所見に対して、どのような対応をしてもらうか」です。
指摘することを目的にすると、不適合と観察の違いがどうのこうの、という本質からずれた議論になります。

審査機関だからできること、できないことがあります。内部監査にしかできないこともあります。
ぜひ、内部監査の目的を見直し、どのような監査所見を作るべきかをご検討ください。

※メルマガで配信したコラムを修正・加筆したものです