3 監査所見と監査基準②

3 監査所見と監査基準②

監査基準の考え方について整理します。
監査基準とは、内部監査で監査証拠を収集した際、監査所見の根拠とする基準文書のことです。
ISO規格、マニュアル、規定、手順書、要領など、監査基準に該当する文書は多岐に渡ります。

内部監査では、監査基準としてどの文書を採用するか(重要視するか)を決めるとよいです。
ISO規格は、「ISOマネジメントシステム規格の共通要素」を採用してから、より一層、分かりにく
くなりました。分かりにくいISO規格を監査基準に設定すると、全体的にモヤっとした内部監査と
なり、判定がしにくくなります。この傾向は、審査でも言えます。おそらく、10年前に比べて
今の方が指摘は緩くなっていると思います。理由は、ISO規格がモヤっとしているからです。

内部監査において、ISO規格は参考文書として位置づけ、監査基準として重要視すべきは、マニュアル、
規定、手順書など自社で作成された文書にすることをお勧めします。

※メルマガで配信したコラムを修正・加筆したものです