5 品質保証部門の社内の位置づけが低い

5 品質保証部門の社内の位置づけが低い

品質保証部門について、以下の事象が確認できる場合は独立性の点で危惧されるため注意が必要としています。
・品質保証部門が製造部門の傘下にある
・品質保証の責任者が、製造部門のトップ(役員レベル)にモノがいえない。
・品質保証部門が工場ごとに分かれており、全社的に組織化されていない。
・品質管理部門、製造部門が手順通りに作業しているかチェックする品質保証部門がない。

組織の規模によっては、必ずしも品質保証部門が独立できない場合があります。
独立の有無に関わらず、品質保証部門が割り当てられている責任権限を適切に行使できているかが重要です。
(例えば、出荷停止・サービス提供中止判断における役割)

品質保証部の独立性について、内部監査では以下の点を確認するとよいです。
・製造部門と品質保証部門の役割、責任及び権限を職務分掌や規定で確認する。
・製造部門の製造責任者から製品の「出荷停止判断基準」を確認する。
・外注先選定責任者から「外注先選定基準」を確認する。
・クレーム情報、工程内不具合記録等から複数の品質問題事例をサンプリングし、品質保証部門が規定された役割を果たし、規定に従い処理されているかを確認する。
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※メルマガで配信したコラムを修正・加筆したものです