10 5つの質問
応用編として、「内部監査の5つの質問」を取り上げます。
古い本ですが、「ISO 9000:2000監査へのプロセスアプローチ(日本規格協会)」の中で、
内部監査員のすべき5つの質問が紹介されています。
著者は英国の審査員です。「5つの質問を繰り返すことで、現場の問題点が見えてくる」という
ことを主張しています。
その5つの質問は次のとおりです。
1.あなたは、何をしようとしていますか?
2.それをどのように実現させていますか?
3.それが正しいと判断する根拠は何ですか?
4.それが最良の方法であることを確信するために、
どのような検討をしましたか?
5.それを行うのが正しいことだと断言できますか?
直訳されてた文書なので、しっくりこないのですが、何となく意味は伝わると思います。
質問1は現状確認、質問2は適合性評価、質問3~5が有効性評価になっています。
有効性評価の際、どのような質問をしたらいいのだろうかと悩まれる方も多いと思います。
「質問の型」を覚えておくと、いざというときに役立ちます。
有効性とは、簡単に言えば「現在の取組みが役に立っているかどうか」ということです。
役に立っているかどうかについて、深堀しながら確認をしていくというスタイルです。
しかしながら、内部監査当日にこのまま質問すると被監査者と喧嘩になるリスクがあるのでお薦めしません。
内部監査の日程調整をする際、有効性について「これこれこういう質問をします」と通知し、回答を準備してもらうのが得策です。
※メルマガで配信したコラムを修正・加筆したものです