2 現状把握

2 現状把握

内部監査を実施する前に、自社のマネジメントシステムの運用度合いを確認することをお勧めします。
ISOに関わらず、「組織の決めたこと(ルール)を実行し続ける!」というのは重要なことです。
そこで、次のような設問を関係者で協議してみてください。

・あなたは、組織が決めたことをどの程度実行していますか。
・あなたの部署のメンバーは、組織が決めたことをどの程度実行していますか。
・100%実行できていなかったとした場合、その原因を知っていますか。
・100%実行できない状態が、あなたの組織にどのようなデメリットをもたらすか知っていますか。
・100%実行できない状態を改善する予定はありますか。

内部監査というと、ISO規格ありきで監査事項を考えてしまう傾向があるため議論が深まらない傾向があります。
先ずは、「組織の決めたこと(ルール)を実行し続ける!」ことにフォーカスし、実行面での現状を把握することから始めてはいかがでしょうか。
内部監査では、「実行できないこと(ルール)」をピックアップし、
・どの程度、実行されていないのか
・実行しないことによるリスク
・実行したときに達成できること
などを深堀して検証されるとよいです。

組織の現状を整理しない状態で内部監査を実施すると、できていることの確認に時間をかけすぎてしまい、確認すべきことが確認できくなります。

※メルマガで配信したコラムを修正・加筆したものです