8 内部監査員の格付け
「内部監査員の格付け」について説明します。
多くの組織では、審査機関の「主任審査員、審査員、審査員補」の格付けに倣って、
「主任内部監査員」「内部監査員」「内部監査員見習い」と内部監査員を格付けしていると思います。
格付けをする際、力量ではなく「経験」を重要視している事例を多く見かけます。
経験も重要ですが、「力量」を評価し、内部監査員を格付けすることをお勧めします。
内部監査員に求める力量は組織で決めればよいのですが、
・被監査者が気づかなかったリスクを特定できる
・業務改善に貢献する有益な指摘ができる
・経営課題の達成に役立つ指摘ができる
など、単なる指摘ではなく、組織にとって必要な指摘ができることを力量の要素にすると良いです。
また、規格の理解も重要ですが、それ以上に自社のマネジメントシステムの特徴、組織風土などを理解し、
「論語読みの論語知らず」にならぬよう組織の成長や発展に貢献する内部監査ができることが重要です。
※メルマガで配信したコラムを修正・加筆したものです