「内部監査の裏技」をいくつか紹介します。
審査機関にはできない、内部監査ならではの取組みです。
1.被監査部署の事前視察(抜き打ち)
内部監査の特徴は、だれが、いつ、どこを監査するのか分かっていることです。
内部監査は計画を作成し、被監査部署と共有した瞬間から内部監査がはじまっている、と考えるとよいです。
したがって、時間に余裕のあるときに、被監査部署へプラっと立ち寄り、仕事ぶりを見学する、職場環境を観察する、5Sの状況を確認するなどし、現状把握に努めることをお勧めします。内部監査のときだけキレイにする部署もあるので、実態が分かりにくいためです。
2.チェックリストを使った自己評価
内部監査チェックリストを用いて内部監査をする組織は、事前に被監査者に内部監査チェックリストを渡して自己評価をしてもらうとよいです。
内部監査では、自己評価の結果をみながら、評価結果の悪いところ、評価結果の良いところを中心に監査をするとメリハリのある監査ができます。
評価結果の良いところを聞く目的は、良いこと(ストロングポイント)は社内で水平展開することです。したがって作業のコツや実施した教育訓練や日頃の部下指導の方法を確認します。
3.関連部署へのアンケート
内部監査では、被監査部署に関連のある部署又はプロセスへ、被監査部署の課題や問題についてアンケートを取っておくとよいです。
ある意味、被監査部署のことを一番知っているのは当事者ではなく、被監査部署の後工程や前工程を担当する部署かもしれません。
部署間のインターフェースを整理し、効率よい組織運営をするために、被監査部署に対する指摘を検討することも有効です。
ぜひ、計画的に内部監査に取り組んでください!
※メルマガで配信したコラムを修正・加筆したものです