6 リモート監査の留意点 ②あせらない
内部監査は限られた時間で実施しなければならないため、自分のイメージ通りに監査が進行しないと
焦って対応してしまう傾向があります。とりわけ、リモートでは、通信環境や使用するPCによって
被監査者とのコミュニケーションに影響を受けます。
次の事項を考慮いただき、あせらずにリモート監査に臨んでください。
1.画面共有
画面共有をするときは、時間がかかるものだと思ってご対応ください。
事前に共有するファイルを準備していたとしても、複数のファイルがあると焦ってしまうことがあります。
また、通信環境によって画像や音声が遅れる事象も発生します。一息つきながら進められると丁度よいです。
2.的確な指示
画面共有で記録を確認する際は、具体的な指示をしてください。
可能であれば、PDFなどに変換しておくと閲覧がしやすくなります。
編集不可能な静的コンテンツの方がTeamsやZoomも安定しますし、操作ミスを防ぐことができ有効です。
3.限られた情報量
対面での監査と異なり、リモート監査では情報量が限られます。
あれもこれもと意欲的に監査証拠を収集したいという気持ちも分かりますが、監査証拠の収集は最小限に留めるのがコツです。
追加の監査証拠の提示が必要な場合は、別途メールやファックスで送ってもらう、少し時間をおいて(例えば休憩時間後)に確認させてもらう、といった対処が必要です。
※メルマガで配信したコラムを修正・加筆したものです