7 リモート監査の留意点 ③ビデオをON

7 リモート監査の留意点 ③ビデオをON

リモート監査では、ビデオをONにし、顔が映る状態で参加されることをお勧めします。
通信回線の負荷を下げるためなどの理由でビデオをOFFにするのは仕方がないかも知れませんが、
その場合でも、求められたらいつでもビデオをONにできる状態にしておくことが肝要です。

ビデオをONにすることのメリットは次のとおりです。

1.安心
内部監査では、しばしば沈黙するときがあります。
内部監査員の質問に対して被監査者が回答を考えているとき、内部監査員が次にどのような
質問をするか考えているときなどです。
ビデオがOFFの状態で沈黙が続くとお互いに不安になります。
同じ沈黙でも相手の顔が見えるだけで安心します。

2.円滑なコミュニケーション
相手の理解度を確認しながら質問ができます。
内部監査に慣れている人であれば問題はないかもしれませんが、被監査者が初めて内部監査
を受ける場合は、相手の理解度を確認しながら質問をする必要があります。
ビデオをONにしておくことで、相手の様子を伺いながら質問ができるので、一方的な監査になる
ことを防げます。

3.内部監査の活性化
状況によっては、対面時より話が弾むことがあります。
リモート監査の副産物でもあるのですが、状況によっては対面時より話が弾むことがあります。
リモート監査の利点として、一度に複数の拠点を内部監査が可能です。
例えば、関連部署をまとめて、異なる拠点の同一業務をまとめて、など様々な組み合わせが可能です。
そうすると、知っているようで知らなかったことなどが判明したり、素朴な疑問に対する問題解決
ができたりすることがあります。

※メルマガで配信したコラムを修正・加筆したものです