1 ISOマネジメントシステムの特徴

1 ISOマネジメントシステムの特徴

隔月で実施している無料セミナーの内容を中心にメルマガ用に再編成したものです。
興味関心のあるテーマからご一読ください。
※本原稿は、TBCSメルマガに掲載したコラムを一部修正しております。
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1 ISOマネジメントシステムの特徴
2 マネジメントシステムの活用度チェック
3 ISOマネジメントシステム共通要素のポイント①
4 ISOマネジメントシステム共通要素のポイント②
5 ISOマネジメントシステム共通要素の上位構造(HLS)
6 ISOマネジメントシステムの2つの目的
7 マネジメントシステムを機能させる組織の土台
8 「おさえておきたい用語」リスク
9 「おさえておきたい用語」文書化した情報
10 「おさえておきたい用語」評価(アセスメントとエバリュエーション)
11 「おさえておきたい用語」レビュー
12 「おさえておきたい用語」目標
13 良い内部監査・悪い内部監査
14 内部監査員の力量
15 役に立つ内部監査
16 内部監査の目的

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1 ISOマネジメントシステムの特徴

ISOマネジメントシステム規格(以下、ISOMS)の多くは、英国のBS規格(日本でいるJIS)を
ベースに作成されています(例えば、9001、14001、27001の原案はBS規格)。そのため、ISOMS
は欧米の考え方や習慣の影響を強く受けているため、日本人にとっては馴染みにくく分かり難い
ところがあります。欧米の考え方や習慣は、どのような背景のもと形成されてきたのかを考える
と、ISOMSの特徴を垣間見ることができます。

欧米の多くの国は多様性のある社会です。例えば、多民族、多言語、多宗教など、異なる価値観
をもつ人々によって構成されています。異なる価値観をもつ人々によって組織(会社)も構成さ
れているのでマネジメントは一苦労です。自分の職場の従業員の半分が外国人だったら、どのよ
うにマネジメントするのが効率的かを想像してみてください。以心伝心、忖度、顔色を伺う、と
いう慣習は通用しません。トップダウン、プロセス重視、契約主義、検証重視、システム志向、
トレーサビリティ、監査といった活動が不可欠であることは容易に想像できます。

・意思疎通が十分に図ることのできない社員とうまく仕事をするためには何が必要か
・業務内容、順守事項を効率よく社員に伝え、行動してもらうためには何が必要か
・外部の利害関係者への説明責任を果たすためには何が必要か
を考えていただくと、ISOMSは解決策の一つになり得るのではないでしょうか。
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※メルマガで配信したコラムを修正・加筆したものです