15 役に立つ内部監査

15 役に立つ内部監査

皆様の組織では、役に立つ内部監査を実施していますか?
内部監査は形骸化しやすいイベントです。
審査対応のため、しぶしぶ内部監査をやっている組織も少なくありません。

私の考える「役に立つ内部監査」は次のイメージです。
・監査依頼者であるトップマネジメントが検査結果に満足している。
・有益な監査目的が設定され、監査目的が達成された。
・現場のリスク及び機会が明確になり、対策が講じられた。
・経営資源が適切に分配されているかを確認し、問題点を明確にする。
・内部監査員から効果的な改善提案がされる。
・被監査部署は事前準備の段階で自部署の課題を明確にしている。

なぜ内部監査をするのですか?という問いかけに対し、最も多い回答は、
「ISOで要求されているから」です。やらされ感では内部監査はうまくいきま
せん。

望ましい回答は、「監査依頼者である社長が、内部監査をとおして利益確保
につながる現場改善を促進させたいから」というような経営者のメッセージ
が含まれていることです。

つまり、トップが本気にならないと内部監査は機能不全を起こします。
内部監査に投入する人、金、時間を無駄にしないよう、役に立つ内部監査を
検討してください。
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※メルマガで配信したコラムを修正・加筆したものです