3 リモート監査の事前準備(内部監査員)
内部監査員は、次の4項目の事前準備をお勧めします。
1.監査証拠の収集方法の決定
2.必要情報の事前入手
3.サンプリングの依頼
4.アクシデント時の代替案
1.監査証拠の収集方法の決定
通常の内部監査同様に、どの監査証拠を、どのように収集するかを決めておきます。
監査証拠の収集方法は、文書または記録の確認、インタビュー(面談)、サイトツアーによる活動の観察があります。
2.必要情報の事前入手
監査基準となる基準文書の最新版、フロアマップ(レイアウト図)を事前に入手すると良いです。
とりわけ、サイトツアーをする場合は、被監査者にスマホやタブレットを準備してもらい、現場を映してもらうことになります。
フロアマップを事前に入手することで、具体的に映してほしい場所の指定ができます。
3.サンプリングの依頼
調査したい事案があれば、具体的な記録や関係者を指定し、待機してもらうと良いです。
また、紙媒体への対応も必要です。電子データが存在しない場合は、スキャナーで事前に読み取っておいてもらう、書画カメラを利用するなど対応方法を協議しておきます。
4.アクシデント時の代替案
リモート監査では、トラブル発生を前提に準備します。
監査中に音声や映像に不具合が発生した場合、その場で10分以内に対処できるのであれば問題ありませんが、復旧に10分以上かかる場合は、代替案を選択されると良いです。
<主な代替案>
・別の時間帯・日程の再設定
・代替の機器の利用
・電話及びメールで継続して実施
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※メルマガで配信したコラムを修正・加筆したものです