16 内部監査の目的

16 内部監査の目的

何事においても、目的のない活動は形骸化します。内部監査も同様です。
何を達成するために、皆様の会社では内部監査をしていますか?
・時期が来たから内部監査をする
・審査で指摘されないように内部監査をする
・ISOで要求されているから内部監査をする
というような、受動的な取組では、経営資源のムダになりかねません。

せっかく内部監査をするのですから、+アルファの目的を設定し能動的な取組をされてはいかがでしょうか。
ISO 19011「マネジメントシステム監査のための指針」では、内部監査の目的には次の事項を含めてもよい、
としています。
a)監査の対象となるマネジメントシステム又はその一部の、監査基準への適合の程度の決定
b)関連する法令・規制要求事項及び組織がコミットメントしたその他の要求事項を満たす上で組織を支援
する、マネジメントシステムの能力の評価
c)意図した結果を満たす上でのマネジメントシステムの有効性の評価
d)マネジメントシステムの潜在的な改善の機会の特定
e)被監査者の状況及び戦略的方向性に関する、マネジメントシステムの適切性、妥当性の評価
f)目的を確立及び達成し、変化する状況において、リスク及び機会に有効に対処するための、マネジメントシス
テムの能力の評価。これは、関連する活動の実施を含む。

様々な目的を設定できます。
次回の内部監査では、経営課題などを考慮に入れて、一味違った内部監査を実践してはいかがでしょうか。

内部監査の変革をするためには、思い切った取組が必要です。
これまで惰性でやってきたことをやめ、新たな取組みを追加するとよいです。
仮に、審査で指摘の対象となっても、対応は簡単です。指摘を恐れることなく取り組まれることをお勧めします。

※メルマガで配信したコラムを修正・加筆したものです