7 マネジメントシステムを機能させる組織の土台

7 マネジメントシステムを機能させる組織の土台

経営者の意向を考慮に入れ、従業員の皆さんの意見を取入れ、立派なマネジメント
システムを構築しているのにも関わらず、期待する成果を達成することができない
組織が見受けられます。成果が達成できないのは、システムのせいではなく、
必要な行動をとっていないのがそもそもの原因です。

マネジメントシステムに問題があって行動できないと勘違いし、マネジメントシステム
の改善を繰り返す組織がありますが、うまくいかないと思います。なぜならば、
マネジメントシステムには限界があるからです。私は、この限界の解決策を探求
していたときに、チームビルディングと出会いました。目から鱗が落ちたこともあり
日本チームビルディング協会のファシリテーターの資格もとりました。

チームビルディングでは、組織力を向上させ、行動を変えるためには「DoとBe」を
整理して対策を講じることを推奨しています。

Doは「仕事のやり方」、Beは「組織のあり方」です。

Beが充実することで、個人とチームの「やる気」と「エネルギー」が高まります。
仕事のやり方である「Do」を一所懸命に磨いても、組織の土台である「Be」が
しっかりしていないと成果がでにくいのです。Be(あり方)の具体例は、
ミッション、ビジョン、当事者意識、自信・本気、信頼関係、リーダーシップ、
安全な場、一体感です。

ISOの運用に行き詰まったら、マネジメントシステムから一旦離れ、
組織のBe(あり方)を検討することをお勧めします。
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※メルマガで配信したコラムを修正・加筆したものです